2024年06月14日
お知らせケアハウス ちどり
救急車”不適正利用⁈”に思うこと
三重県松坂市の3基幹病院は、6月から、救急搬送された患者のうち、入院に至らなかった軽症患者から7700円を徴収し始めました。救急車の安易な利用を減らすことが目的だそうです。松坂市では2022年に救急搬送された1万4974人のうち、56.6%が入院を必要としない軽症者で、人口1万人あたりの出動件数も他の自治体に比べ突出して多く、このままでは「助かる命も助からない」と導入に踏み切ったとのことです。
ケアハウスちどりでは、2023年度に11回救急搬送を要請しました。そのうち入院に至らなかったのは2件です。実際には入居者様からの救急搬送要請はこれより多いのですが、職員が判断してご家族に付き添いを依頼し受診していただいたり、タクシーで受診していただいた例も少なくありません。幸いにもこの”職員の判断”が重大な過失にはなっていませんが、「これでよかったのか?」と毎回不安にかられます。かといって、ご要望どおりにすべて救急搬送要請することには躊躇いがあります。
費用徴収の是非はともかく、この問題は一自治体ではなく、国レベルの大きな問題で、様々な点から検証し改善することが必要だと思います。当施設としては、日頃から入居者様の健康状態をよく把握し、発症時の対応の精度を今以上に高めることが重要であると感じました。最後になりましたが、いつもお世話になっている水島消防署様と、搬送を受け入れてくださっている医療機関の皆様に、心から感謝し御礼申し上げます。